個人事業の始め方

事業をうまく運営していくポイントって何?

事業主は実務をこなしながら、他にも様々な仕事をしなければなりません。

取引に必要な書類や、もし従業員を雇うのならば給与の支払い。

事業をうまく運営していくには、細かな仕事がいろいろあります。

また事業運営を安定させ、拡大するためには営業や宣伝活動も大切になってきます。

ケガや病気の備えよう

個人事業主は、会社員に比べていろいろな面で保証制度が弱いです。例えば病気やケガで働けなくなった時に、会社員が加入している被用者保険ならば、傷病手当金が国から支給されるのに対して、個人事業主が加入する国民健康保険は支給されません。万一の時のために、民間の保険や共済に加入しておくと良いと思います。掛け金や保証額など個人の事情に合わせて選ぶことができます。

また個人事業主にとって不安なことは、退職後や廃業後の生活です。国民年金の支給額は少額なため、それだけに頼るのは難しいと思います。「小規模企業共済」に加入しておくと月々の掛け金の合計額に一定額を上乗せした手当金をもらうことができます。

個人事業主は「自分の身は自分で守らなければなりません」

事業に必要な取引書類って何?

取引書類とは、あなたがお客様と取引をする時に必要になる書類です。万一トラブルが発生した時のために、取引の証拠を残しておくのです。そして、これらの取引生類は一定期間保存することが法律で決められています。

代表的な取引書類は4つあります。

代表的な取引書類

  • 見積書
  • 納品書
  • 請求書
  • 領収書

これらの取引書類は税務調査の時に必要になります。提出が求められた時に、すぐ取り出せるように年度毎に整理して保管しましょう。

契約書には細心の注意を!

取引先をあなたが、取引をしていくために、お互いが守らなければならない約束事が明文化された書類を契約書と言います。

例えば、あながが貸店舗を借りて商売を始めようとする時には、店舗オーナーと賃貸借契約書を交わします。また初めての取引先と取引は始める時などは機密保持契約書を交わしたりします。

後になって『言った言わない』のトラブルが起こらないように、お互いの義務と権利を明確して、それを文章として残しておくのです。

個人事業主の場合は契約書を作成するより、取引先(相手)からの契約書を確認することの方が多いと思います。

契約書を確認する時に、大切なことが4つあります。

ポイント

  • 固有名詞に間違いがないか
    商号(屋号)、商品名、サービス内容等
  • 数字に間違いがないか
    数量、金額、契約期間、日付
  • 不公平な条文がないか
  • 必要なのに、抜けている条文はないか

ほとんどの場合、契約書というものは難しい言葉、言い回しで書かれています。後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと細心の注意をはらって確認しましょう。

もしも、自分だけの確認で心配な場合は弁護士に相談しましょう。費用はかかりますが確実です。

販促活動にWEBやSNSを利用しよう

事業を安定させ運営していくためには、販売促進、新規顧客獲得が重要になってきます。インターネットが発展している現在は、個人事業主でもこれを利用して十分に自分の事業の宣伝活動ができます。

自分の店のホームページを作ったり、SNSを使って自分の店の最新情報を常に発信し続けるのです。

スマフォが普及している現在は、SNSを使って自分の店の紹介をしていくというやり方が、費用もかからずにできる簡単な方法だと思います。

ホームページの作成はパソコンの苦手な人にはハードルが高いと思われがちですが、今は専門的な知識がない人でも簡単に作れるようになってきています。

店舗レイアウトで気をつけること

あなたが実店舗で商品、サービスを販売する場合に重要になってくるのが、店舗内のレイアウトです。業種によって店舗内のレイアウトは異なりますが、どんな業種の店舗にも共通して言える大事なポイントが3つあります。

ポイント

  • 見やすいこと
  • 選びやすいこと
  • 買いやすいこと

あなたの店舗を訪れるお客様は何を期待してくるのかを考慮して、お客様が店に入りやすく、商品を手に取りたくなるようなレイアウトを心掛けましょう。

そして店の特性に応じたビュジュアル的な面も大切にしましょう。視覚的な訴求効果も大事なポイントになります。

常連客を増やすには

どんな事業においても、お客様を増やしていくことは大変重要なことです。新規のお客様をいかに常連様にしていくかがカギになると思います。そして常連様が増えることで口コミで新規のお客様がきてくれるようになります。

常連客を増やすためには、見込み客、新規客、常連客にそれぞれアプローチを変えていくことが重要なポイントになります。

ポイント

  • 見込み客
    まだ店を訪れたことのない人にはホームページ、SNS、チラシ、看板などを使って、お店の存在をしってもらいましょう。
  • 新規客
    ポイントカード、アンケート、ダイレクトメールなどを利用して、また来たくなるような仕掛けをつくりましょう。
  • 常連客
    常連客を対象にしたイベントを開催したり、キャンペーンをうったりして親密度を高めていきましょう。

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